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Debian GNU/Linux 2.1 のインストール (Motorola 680x0) - 章 9
ブートフロッピーに関する技術情報


9.1 ソースコード

boot-floppies パッケージには、 インストールフロッピーに関するすべてのソースコードが含まれています。


9.2 Rescue Floppy

Rescue Floppy は Ext2 ファイルシステム (もしくは お使いになるアーキテクチャによっては FAT ファイルシステム) で構成されていますので、Ext2 あるいは FAT ディスクをマウントできるあらゆるシステムから、アクセスできるはずです。 Linux カーネルは、linux ファイルにあります。 root.bin ファイルは、1.4 MB の Minix ファイルシステムの gzip 圧縮ディスクイメージで、RAM ディスクに読み込まれ、 ルートファイルシステムとして使われます。


9.3 Rescue Floppy のカーネルの交換

もし、Rescue Floppy のカーネルを交換する必要があるなら、 以下の機能は (後から読み込み可能な) モジュールではなく、 直接組み込むように設定しなければなりません。

Rescue Floppy 上のファイル linux に新たなカーネルをコピーし、 フロッピーにあるシェルスクリプト rdev.sh を実行してください。 また、BVM および Motorola VMEbus システムでは、 このフロッピー上の /etc ディレクトリにある vmelilo.conf ファイルと、vmelilo ユーティリティを利用すべきでしょう。

また、Drivers Floppy の modules.tgz ファイルを置き換えたい方がいらっしゃるかもしれません。 このファイルは単に、 gzip で圧縮された /lib/modules/カーネルバージョン の tar ファイルを収録していますので、 すべての主要なディレクトリが同じように tat ファイルに収まるよう、 ルートファイルシステムからこちらを作成してください。


9.4 Base Floppy

Base Floppy のそれぞれに納められているのは、 1 枚のフロッピーに収まるよう分割され先頭に 512 バイトのヘッダが付けられた、 gzip で圧縮済みの tar アーカイブの各部分です。 よって、ヘッダを除去し中身だけをつなぎ合わせれば、 一つの大きな gzip 圧縮された tar アーカイブができあがります。 このアーカイブには Debian の基本システムが納められていて、 あなたのハードディスク上に展開されます。 ただ、このアーカイブをインストールしただけでは使いものになりませんので、 インストーラの ``Configure the Base System'' から、「ネットワークの設定」、 「カーネルとモジュールのインストール」の各項目を選択し、 一通り設定を済ませておかなければなりません。


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Debian GNU/Linux 2.1 のインストール (Motorola 680x0)
version 2.1.11, 26 June, 1999
Bruce Perens
Sven Rudolph
Igor Grobman
James Treacy
Adam Di Carlo